TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011 [ライヴレポート]
演歌一直線(まっしぐら)の親父から、JAZZライヴのチケットが届いた!!!!
じつは、知り合いからもらったチケットらしいのだが、
書いたとおり演歌一直線の親父は、
はなから、あまり行く気はなかったうえに、
それに加えて、母がひざを痛めており、
その手術入院の日程と近いため、
準備等でゴタゴタして、それどころでないらしい。
というわけで、
この素晴らしいチケットは、放蕩息子のぼくの手に・・・・・・
9月2日(金) 18:30~ 有楽町 東京国際フォーラム ホールA
ぼくは、急きょこの日有給休暇を取ったのだが・・・・・・・・
前日(1日)の夜に連絡が入り、
当日(2日)は、午前中いっぱい客先の病院で仕事!!(T_T)
その後、大慌てで自宅にとんぼ返りし、
シャワーで軽く汗を流して、
ライヴ鑑賞スタイルに着替えて、
いざ、会場へ・・・・・・GO!!!
チケットは、まず座席券と交換しなくてはならず、
その時間がPM3時半から・・・・・・・
ということで、
会場付近へ行ったものの・・・・・・
案内表示等が皆無・・・・って、どういうこと???
不親切すぎますから~!!
どうも、ぼくと同様座席券の交換目的と思われる、
それらしいヒトもチラホラいましたが、
みなさん、途方にくれている模様・・・・・・(とほほ・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まあ、紆余曲折を経て、なんとか座席券交換できました。
そして、あとは6時半の開演までは自由時間ということになります。
ぼくは、サ店で伊坂幸太郎の小説をじっくり読んで、
夕飯代わりに、カレー屋で軽く食事を済ませ、
6時に戻りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開演までは、多少時間の余裕があったので、
まずは、グッズを物色。
スマホ用にネックストラップ、
そして、なぜか気に入ってしまった<扇子>を入手。
*****************************************
開演10分前位に会場入りして、ステージを撮影していたら・・・・・
係のヒトに、やんわりと「ダメです」って、注意されちゃった。(てへっ)
でも・・・・その写真載せちゃうけど・・・・(^◇^)
開演は、6時半・・・・・ほぼピッタリに始まりました。
出演は3組。
以下、演奏順にレポしていきます。
<菊地成孔DCPRG>
ドラム×2、パーカッション×1、ベース×1、Eギター×1、キーボード×3(本人含む)、
ホーンセクション×3・・・・・・
という、大人数構成!!
詳細は下記
------------------------------------
菊地成孔(cond,CDJ,key)、坪口昌恭(key)、丈青(key)、大村孝佳(g)、アリガス(b)、
千住宗臣(ds)、田中教順(ds)、津上研太(sax)、高井汐人(sax)、類家心平(tp)
【ゲスト】Richie Flores(perc)
------------------------------------
菊池成孔氏は、知っていたけれど、音に接する機会はほとんどなくて・・・・・
今回初めてまともに聴いた感じなのですが、
圧倒されました!!!
ドラムス二人が微妙にかみ合わないリズムをたたき出し、
それに絡めて各奏者が自由に演奏を合わせているような感じの1曲目冒頭から、
意図的に不協和音を作り出している印象で、
それが、徐々に収拾していって、中盤のホーンセクションの整った音が入るあたりから、
終盤に向けて一つのまとまった音の塊になっていく・・・・・・
アグレッシブでありながらも、そこには美しさと力強さがあり、聴く者を惹きつけます。
音圧のぶ厚さと、アバンギャルドなアプローチは、
JAZZというよりも、
どちらかというとロックの荒っぽさに近いものがあります。
ロック畑にも<ジャズロック>という「ジャンル」がありますが、
そんなものより、ぜんぜん荒々しくって、
すでに、JAZZやロックといったボーダーラインを越え、 そんなもの(ジャンル)を嘲笑っているかのような印象さえ受けます。
全く予備知識がないのに・・・・・・
いや、だからこそかな?
とにかく、熱くなりました!!!!
素晴らしい!!!
<ラウル・ミドン>
このアーティストは、全く予備知識がなかったのですが、
ステージには生ギターと、2連の手で叩くドラムのセッティングのみ。
菊地成孔DCPRGとは、うってかわってシンプルな構成。
演奏者も本人のみです。
盲目の男性ジャズシンガー。
前のアーティスト(バンド)が、ど迫力だっただけに・・・・・・・
始まる前は、本音を言うと<やや不安>がありました。
しかし・・・・・・・
いいっっ!!!
とてもいいです。(^◇^)
JAZZというよりも・・・・・
どちらかというと、シンガーソングライター、
あるいは、ロック/ポップス寄りのソロアーティスト的な印象が強いです。
彼の声!!!・・・・・・いい声です。
曲もいいです!!!
たぶん、ビリー・ジョエルやエルトン・ジョンなんかが好きな人には、
好意的に受け入れられるのではないかな?
ロック色は皆無ですが・・・・。
それから、ステージパフォーマンスも、なかなか魅せてくれます。
セットされているドラム2個のパーカッションを、右手で叩きながら、
左手だけでギターを弾く、超絶技巧テクニック!!!
そうです、コードを押さえながら、あいている指で弦を弾きます!!!(驚!!)
モチロン、ネック部分のみでの演奏になりますので、
音は、ベース音に近くなってしまいますが・・・・・
そして・・・・・
これは、(ぼくとしては)このアーティストでしか見たことがないのですが、
なんと、ギター以外の音を、<ボイパ>(!?)で曲の中に取り入れてしまうのです。
つまり、ヴォイスパフォーマンス(人間の声で、楽器や自然音を真似するパフォーマンス)を
普通に取り入れて曲を作っているわけです!!!
まあ、「裏技的にはありかな?」とは思っていましたが、
ホントに取り入れてしまうアーティストがいるとは!!!
この自由な発想は、素晴らしいです。
そして、これらのパフォーマンスは、
単純にエンターテイメント性を付加するわけではなく、
彼のステージでは、音楽的な完成度を上げるための
必然として取り入れられているのです。
個人のアーティストができる以上のパフォーマンスを見せてくれて、
しかもその完成度も、非常に高い。
演奏終了後、客席から盛大な拍手が沸き起こったのは、言うまでもありません。
<JAZZ FOR JAPAN>
※以下、ライヴの案内の謳い文句です
震災後、LAのプロデューサー:ラリー・ロビンソンの呼びかけのもと ジャズのトップアーティストが集合し、 震災支援のためのチャリティーCDを急遽録音。 日本のチャートでも1位になり、大変な話題を呼んだ。 今回はこのCDへの参加メンバーを核に 「音楽を通じて日本を元気づけたい」という特別な思いを携え、 アメリカの人気アーティストたちが東京JAZZのためにスペシャルバンドを結成。 今後も随時発表されていく豪華メンバーにこうご期待。
ちなみにメンバーは、以下の通り
アル・ジャロウ featuring クラレンス・マクドナルド、デヴィッド・T.ウォーカー、デル・アトキンス、 ヒューバート・ロウズ、エンドゥグ・チャンスラー、トム・スコット
説明不要の、ベテラン・・・・・重鎮ばかりです。
ぼくが余計な説明をする必要はないと思います。
これぞ、王道JAZZ!!!!!!
どのアーティストも、はっきり言って<おじいちゃん>と言っていい年齢層ですが、
<老いてなお盛ん>・・・・・・というか、
貫禄といぶし銀のパフォーマンスです。
興味がある方は、NHKのTV放映をじっくり観てください。
ぼくが、こしゃくな説明なんかしたら、
おそらく木っ端みじんに消し飛んでしまうようなパフォーマンスを
そこで体感できるはずです。
※場内アナウンスあったのですが、放送日時はよく聞き取れませんでした。
※調べたら、このライブの模様は15日14時からBSプレミアムで放映でした。
じつは、知り合いからもらったチケットらしいのだが、
書いたとおり演歌一直線の親父は、
はなから、あまり行く気はなかったうえに、
それに加えて、母がひざを痛めており、
その手術入院の日程と近いため、
準備等でゴタゴタして、それどころでないらしい。
というわけで、
この素晴らしいチケットは、放蕩息子のぼくの手に・・・・・・
9月2日(金) 18:30~ 有楽町 東京国際フォーラム ホールA
ぼくは、急きょこの日有給休暇を取ったのだが・・・・・・・・
前日(1日)の夜に連絡が入り、
当日(2日)は、午前中いっぱい客先の病院で仕事!!(T_T)
その後、大慌てで自宅にとんぼ返りし、
シャワーで軽く汗を流して、
ライヴ鑑賞スタイルに着替えて、
いざ、会場へ・・・・・・GO!!!
チケットは、まず座席券と交換しなくてはならず、
その時間がPM3時半から・・・・・・・
ということで、
会場付近へ行ったものの・・・・・・
案内表示等が皆無・・・・って、どういうこと???
不親切すぎますから~!!
どうも、ぼくと同様座席券の交換目的と思われる、
それらしいヒトもチラホラいましたが、
みなさん、途方にくれている模様・・・・・・(とほほ・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まあ、紆余曲折を経て、なんとか座席券交換できました。
そして、あとは6時半の開演までは自由時間ということになります。
ぼくは、サ店で伊坂幸太郎の小説をじっくり読んで、
夕飯代わりに、カレー屋で軽く食事を済ませ、
6時に戻りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開演までは、多少時間の余裕があったので、
まずは、グッズを物色。
スマホ用にネックストラップ、
そして、なぜか気に入ってしまった<扇子>を入手。
*****************************************
開演10分前位に会場入りして、ステージを撮影していたら・・・・・
係のヒトに、やんわりと「ダメです」って、注意されちゃった。(てへっ)
でも・・・・その写真載せちゃうけど・・・・(^◇^)
開演は、6時半・・・・・ほぼピッタリに始まりました。
出演は3組。
以下、演奏順にレポしていきます。
<菊地成孔DCPRG>
ドラム×2、パーカッション×1、ベース×1、Eギター×1、キーボード×3(本人含む)、
ホーンセクション×3・・・・・・
という、大人数構成!!
詳細は下記
------------------------------------
菊地成孔(cond,CDJ,key)、坪口昌恭(key)、丈青(key)、大村孝佳(g)、アリガス(b)、
千住宗臣(ds)、田中教順(ds)、津上研太(sax)、高井汐人(sax)、類家心平(tp)
【ゲスト】Richie Flores(perc)
------------------------------------
菊池成孔氏は、知っていたけれど、音に接する機会はほとんどなくて・・・・・
今回初めてまともに聴いた感じなのですが、
圧倒されました!!!
ドラムス二人が微妙にかみ合わないリズムをたたき出し、
それに絡めて各奏者が自由に演奏を合わせているような感じの1曲目冒頭から、
意図的に不協和音を作り出している印象で、
それが、徐々に収拾していって、中盤のホーンセクションの整った音が入るあたりから、
終盤に向けて一つのまとまった音の塊になっていく・・・・・・
アグレッシブでありながらも、そこには美しさと力強さがあり、聴く者を惹きつけます。
音圧のぶ厚さと、アバンギャルドなアプローチは、
JAZZというよりも、
どちらかというとロックの荒っぽさに近いものがあります。
ロック畑にも<ジャズロック>という「ジャンル」がありますが、
そんなものより、ぜんぜん荒々しくって、
すでに、JAZZやロックといったボーダーラインを越え、 そんなもの(ジャンル)を嘲笑っているかのような印象さえ受けます。
全く予備知識がないのに・・・・・・
いや、だからこそかな?
とにかく、熱くなりました!!!!
素晴らしい!!!
<ラウル・ミドン>
このアーティストは、全く予備知識がなかったのですが、
ステージには生ギターと、2連の手で叩くドラムのセッティングのみ。
菊地成孔DCPRGとは、うってかわってシンプルな構成。
演奏者も本人のみです。
盲目の男性ジャズシンガー。
前のアーティスト(バンド)が、ど迫力だっただけに・・・・・・・
始まる前は、本音を言うと<やや不安>がありました。
しかし・・・・・・・
いいっっ!!!
とてもいいです。(^◇^)
JAZZというよりも・・・・・
どちらかというと、シンガーソングライター、
あるいは、ロック/ポップス寄りのソロアーティスト的な印象が強いです。
彼の声!!!・・・・・・いい声です。
曲もいいです!!!
たぶん、ビリー・ジョエルやエルトン・ジョンなんかが好きな人には、
好意的に受け入れられるのではないかな?
ロック色は皆無ですが・・・・。
それから、ステージパフォーマンスも、なかなか魅せてくれます。
セットされているドラム2個のパーカッションを、右手で叩きながら、
左手だけでギターを弾く、超絶技巧テクニック!!!
そうです、コードを押さえながら、あいている指で弦を弾きます!!!(驚!!)
モチロン、ネック部分のみでの演奏になりますので、
音は、ベース音に近くなってしまいますが・・・・・
そして・・・・・
これは、(ぼくとしては)このアーティストでしか見たことがないのですが、
なんと、ギター以外の音を、<ボイパ>(!?)で曲の中に取り入れてしまうのです。
つまり、ヴォイスパフォーマンス(人間の声で、楽器や自然音を真似するパフォーマンス)を
普通に取り入れて曲を作っているわけです!!!
まあ、「裏技的にはありかな?」とは思っていましたが、
ホントに取り入れてしまうアーティストがいるとは!!!
この自由な発想は、素晴らしいです。
そして、これらのパフォーマンスは、
単純にエンターテイメント性を付加するわけではなく、
彼のステージでは、音楽的な完成度を上げるための
必然として取り入れられているのです。
個人のアーティストができる以上のパフォーマンスを見せてくれて、
しかもその完成度も、非常に高い。
演奏終了後、客席から盛大な拍手が沸き起こったのは、言うまでもありません。
<JAZZ FOR JAPAN>
※以下、ライヴの案内の謳い文句です
震災後、LAのプロデューサー:ラリー・ロビンソンの呼びかけのもと ジャズのトップアーティストが集合し、 震災支援のためのチャリティーCDを急遽録音。 日本のチャートでも1位になり、大変な話題を呼んだ。 今回はこのCDへの参加メンバーを核に 「音楽を通じて日本を元気づけたい」という特別な思いを携え、 アメリカの人気アーティストたちが東京JAZZのためにスペシャルバンドを結成。 今後も随時発表されていく豪華メンバーにこうご期待。
ちなみにメンバーは、以下の通り
アル・ジャロウ featuring クラレンス・マクドナルド、デヴィッド・T.ウォーカー、デル・アトキンス、 ヒューバート・ロウズ、エンドゥグ・チャンスラー、トム・スコット
説明不要の、ベテラン・・・・・重鎮ばかりです。
ぼくが余計な説明をする必要はないと思います。
これぞ、王道JAZZ!!!!!!
どのアーティストも、はっきり言って<おじいちゃん>と言っていい年齢層ですが、
<老いてなお盛ん>・・・・・・というか、
貫禄といぶし銀のパフォーマンスです。
興味がある方は、NHKのTV放映をじっくり観てください。
ぼくが、こしゃくな説明なんかしたら、
おそらく木っ端みじんに消し飛んでしまうようなパフォーマンスを
そこで体感できるはずです。
※場内アナウンスあったのですが、放送日時はよく聞き取れませんでした。
※調べたら、このライブの模様は15日14時からBSプレミアムで放映でした。
2011-09-03 19:54
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